中3夏は、人生の大きな分岐点

あえて、「高校受験は、・・・」と書きません。

進学する高校で人生が決まるわけではありませんし、一番大事なのは本人が成長できるステージを高校として選択することだからです。また、能登地区には、合格に必要とされる学力や入試倍率の点で、いわゆる高校受験難関校が存在がしないということもあります。せっかくこのページをお読みになっている中3生・そしてその保護者さまにどうしてもつたえたいこと!それは

数学・英語の学力

受験の経験値

この2点において、全国の進学校(✳︎)に入学する同級生との差が大きくつく時期、それが中学3年生の部活引退〜高校入学までの300日である

という事実です。

✳︎ この記事では、合格力ポイント2.0以上の高校を進学校と定義します。石川県内では、金大附属高校(3.9p)、泉丘高校(3.0p)の2校が進学校になります。また、合格力ポイント1.5以上を準進学校と定義します。石川県内では、小松高校(1.9p)、二水高校(1.6p)の2校が準進学校になります。「合格力ポイント2022」の最新情報記事は、こちらをクリック。

では、七尾高校に進学する生徒を念頭にはなしを進めます(輪島高校・飯田高校・羽咋高校などの地元の高校に進学する場合も同様です)。「医薬歯獣」や「10大学」を想定して高校選びをするのであれば「高校入試のため」の勉強はいますぐやめましょう。誤解のないように言っておくと、中高一貫校のような高校の学習内容の先取りを進めているわけではありません。

数学・英語をどのレベルで解けるようになるべきか!
そのためには何を・どうやって・どのくらい解き込むべきか!

日々の自分の勉強を、量の点で、質の点で、「進学校」を目指す全国の同級生に合わせるべきだということです。高校入試で「七尾高校に合格する」ことを目標にしてしまうと、「こんな難しい図形の問題を解けなくても、七尾高校には合格できるからいいや。」と逆に自分自身へのエクスキューズ(言い訳)を与えてしまい、成長にブレーキをかけてしまいます。

数学・英語に集中投下する理由

中3生の夏以降のいわゆる「高校受験」期間を、全国の「進学校」に進む同級生との差をつめる期間ととらえるならば、5教科満遍なくの勉強ではなく、圧倒的に数学・英語に比重をおくべきです。

受験戦略は<英数国>の3教科の成績で決めている。

高校入試や中学時代の模試は5教科の総合得点ですね。が、高校生になると定期テストはもちろん全教科ありますが、全国規模の模擬試験は、国語・数学・英語の3教科になります。各教科の試験結果に加え、3教科総合、国語+英語(数学を大学受験で使わない文系用)数学+英語(国語を大学受験で使わない理系用)の成績が全国・県内・校内で出てきます。自分にとって必要なデータを参考に受験の計画を立てていくわけですね。

もちろん、高校2年生の11月からは国語・数学・英語に加え、理科・社会も含めた5教科の模擬試験になります。

しかし、まってください。

高校2年の11月って、高校生活の折り返しをすぎていますよ。もう共通テストまで13ヶ月しかありません。そもそも難関大を狙う高校生は、高2の夏には、すでに目標大学を意識したトレーニングを始めています。

そもそも残り1年でどこを目指すのか?

目標大学を判断する材料の最たるものが、いわゆる全国模試になります。模試の
(英語+数学+国語)
または(英語+数学):理系
または(英語+国語):文系
の成績をもとに、自分の目標となる範囲(Range)を少しづつ絞るものです。人間誰しも、現実不可能な目標など設定しません。高校2年生になるころには、このままがんばれば残り2年で〇〇へ到達できるかも。△△は難しいかな・・・というように、現状の学力をベースに、進路設計をします。ですから、数学・英語の学力をもった学生は、高校に入ってから難易度の高い進路実現へ向けて、モチベーションを高く設定できるのです。

数学ー図形と整数に慣れしたしむ(ほど解きまくる)。

「高校合格」を最終目標として勉強するならば、<中学入試・高校入試>で学ぶ図形や数(整数)の問題を通り一遍の勉強で終わらせても何の問題もありませんが、<大学受験数学>では整数問題は理系の学部の個別試験には必ず出題されますし、・ベクトル(数B)・微積(数Ⅲ)でも図形へのアプローチが肝心です。初動アプローチができなければ、せっかく高校でならう公式も使えません。 例えば、数Ⅲで体積を求める問題・・・で、なんでここの断面で切ろうという発想になるのか・・・それは、成功体験によって体得した”勘”であることが多いです。

目の付け所がいい・・・生まれ持って目の付け所が良いのではないのは当然です。何度も何度も解くことで、平面図形・空間図形に対する”目の付け所のよい”初動アプローチがとれるのです。

<大学受験>において難関進学校の<中学入試・高校入試>を突破した生徒が圧倒的に強いのは、<中学入試・高校入試>を<大学入試>への架け橋としているからです。 中学3年生の部活引退〜高校入学までの300日間、勉強の質・中身を意識して300日間を積み重ねるか・漫然と七尾高校程度に受かることを目標として日々を積みかさねるかで、高校入学時には大きな大きな違いが生まれます。

英語ー語彙を強化すればどこまでも先取れる!

前提として、英語は国語同様、無学年教科です。理科や数学と違い、学校で習ったか・習っていないかの違いよりも、本人の習熟度の差が大きく出ます。偏差値45の高校3年生より偏差値70の中3生のほうが、同じテストを受ければスコアは上でしょう。ナナヨビ中学部の生徒の半数は「英検準2級=高校中級程度」を中学生の間に取得します。これまでも、英語は中学校の進度と関係なく学習を進めることができています。

昨年から新学習指導要領が実施されており、高校入試では習得すべき英単語数が大幅に増え 文法単元が前倒しになりました。 「現在完了進行形」「原形不定詞」「仮定法」が高校文法から中学校で学ぶ単元へと変更されました。つまり、もはや高校生になって初めて学習するという英文法分野など”ない”のです。

確かに、指導要領の改定により、高校受験生の負担は増えますが、同時に学校で習う文法をしっかり見につければ、あとは語彙を強化することで、大学受験の英語をどこまでも先取れるのです。もはや「先取る」という表現すら適さないかもしれません。文法分野に関しては、中学範囲で学びおえてしまうのですから。(裏を返すと、大学受験の英語を指導していない学習塾では、根本的に高校受験の範囲もキチンとは子供たちに伝えられない可能性も否定できません。)

参考動画  「自動詞」と「他動詞」って何?!
↑「自動詞」と「他動詞」を、動詞の役割として正しく理解し判断しているか?!は、中学生や高校生の英語の勉強効率に大きく影響します。 中学生から正しい英語学習のフォームづくりができているか、確かめてみてください。シンプルなことを丁寧に、学校や一般的な学習塾より本質的に、七尾予備校は高校0年生を育成します。

英語先行型のメリットがえげつない!

① 英語が学年レベルに先行していると、毎授業の「英語」の予習が不要です。予習は地味に時間が取られますし、大半の高校生を行っている予習は、知らない単語を辞書で調べて、なんとなく訳を作るという作業に近いものです。そうした無駄な作業時間が、少なく見積もっても年間に100時間程度は削減できるでしょう。また、長文読解を中心とした週末課題に対しても、提出目的の濃度の薄い作業ではなく、程良い演習と復習の素材として利用できるます。

② 理系の生徒の場合、高校3年生の夏休みから「理科」にかける時間が飛躍的に増えます。夏休みは、1日の勉強時間の7割を「理科」がしめるのが理想的です。理科は英語と異なり、学校の進度の範囲内での演習を進めることになります。つまり、理科の演習は高3の中盤あたりからしか進められないのです。

受験の天王山である夏休みに、学習時間の7割を「理科」に充てるには、数学を高校2年生までで仕上げておく必要があります(数Ⅲは除く)。つまり、他教科を気にせず無条件に「英語」に集中できる時間は、高校1年生までです。高校3年生で英語の単語帳に向かい合っているようでは、難関大学・学部への現役合格は難しいでしょう。逆に高校生活の早目の段階で、できれば2年生夏までに「英語」をある程度(共通テストで8割程度、高2全国模試偏差値70以上)にしておけば、高2冬から数学・理科に集中できる状況を作り出せるのです。これこそ、現役で難関大学・難関学部へ合格する定石ですし、各都道府県トップ校が実践している育成メソッドなのです。

金沢にでずとも、能登で全国と戦うには・・・

石川県内から東大に行く人数は決まっています。医学部にしても同様です。つまり、金沢の進学校の生徒であれ、七尾高校生であれ、地方の普通科高校に通う生徒であれ・・・

県内で○○番にいれば△△合格が見えてくる 

という共通のラインが存在します。そこで、国公立大学を難易度でA~Eの五段階の難易度に分類し(→表1参照)、それぞれの大学に合格するために、県内でどのくらいの位置にいればよいのかを見ていきましょう(→表2)。中3生が受験する「石川県総合模試」では、志望校の合格判定はもちろんのこと、各教科の県内順位もわかりますので、高校受験を通じて<英語>・<数学>を県内でどの程度までレベルアップできているかを判断する指標に利用することをお勧めします。

グループA 難関10大学の中でも最難関の4大学と、国公立大学医学部医学科です。

グループB 難関10大学レベルの難易度の大学群です。

グループC 都市圏と地方中枢都市の国公立などの大学群です。北陸では、金沢大がこれにあたります。

グループD 地方都市の国公立などの大学群です。北陸では、富山大や福井大がこれにあたります。

グループE 地方の公立大などの大学群です。県内では、公立小松大や石川県立大がこれにあたります。

グループA  最難関+医学科→ 県内で150位が目安。受験人口の上位2,5%。石川県総合模試で100位以内を目指そう。

グループB  「進学校」のボリュームゾーン。難関+薬歯獣→県内で400位が目安。受験人口の上位6,5%。七尾高校では上位10%に入る必要がある。石川県総合模試で200位以内を目指そう。

グループC  「準進学校」のボリュームゾーン。県内では金沢大ゾーン。県内で1000位が目安。七尾高校では上位25%に入る必要がある。石川県総合模試で偏差値60を目指そう。

グループD  「自称進学校」のボリュームゾーン。北陸では富大・福井大ゾーン。県内で1700位が目安。七尾高校では上位50%に入っておきたい。石川県総合模試で偏差値55を目指そう。

グループE  「地域の普通科」で実現可能なゾーン。県内では県立看護大や医療系の公立大ゾーン。七尾高校では上位60%に入っておきたい。石川県総合模試で偏差値50を目指そう。

だから”10%”にこだわりたい!

特に、地元の高校に進学せず、時間やお金をかけてあえて七尾高校に進学するばあい、七尾高校へ進学するリターンが得られるのは(=地元の高校では実現が難しい進路目標を実現すること)は、グループAとグループBでしょう。逆に金沢大(グループC)や富山大・福井大(グループD)、県立大・県立看護大(グループE)であれば、最寄りの普通科高校で十分に実現可能な進路先です。交通費や生活費をかけてせっかく七尾高校に進学するのであれば、グループB=学年の10%(R3年度からは定員200人)に入る学力と意気込みを持って、七尾高校へ進学しなければ割にあいません。

七尾予備校は 七尾高校上位10%、石川県内順位上位10%を育成する という方針で、小学生〜高校生をサポートしています。

七尾予備校には高卒生も在籍しており、現役3年間で達成できなかった進路実現にむけて、日々取り組んでいます。同級生が大学生生活を満喫する中、もう1年歯を食いしばって頑張っている浪人生を身近で見ているからこそ、声を大にして中3生・現役高校生に伝えます。

「受験」をなめるな。

1日でも早く動きなさい。

と。

ナナヨビ中学部は、数学・英語で石川県総合模試偏差値63七尾高校上位10%石川県内順位上位10%を目指すための指導と環境を提供します。

帳尻合わせも請け負いますが・・・

もちろん座席と定員に空きがあれば高校3年生の生徒さんをお預かりするケースもありますが、高2以降に入塾された生徒でグループC(金大に代表される中堅国公立大)に合格できる生徒さんは、中学3年生から指導できていればグループB(旧帝+難関学部)に合格できていた可能性が極めて高いというのが現実です。

高校受験を利用し、全国の「進学校」に進む同級生との差をつめましょう。時間は有限です。グループB(旧帝大+難関学部)やグループA(最難関大+医学科)レベルでの進路実現は、中3の部活引退以降の300日弱で、県内上位10%・七尾高校入学者内上位10%レベルまで成長できるかに大きく左右されます。

能登だからできる”逆転の発想”

冒頭でも述べたように、能登地区においては、少子化により高校入試が形骸化しているのが現状です。しかしながら、「表3:進路別の目標数値」からも明らかなように、目指したい志望レベルによって、中学生の間につけておきたい学力は数値化できます。

高校受験が高倍率になる金沢地区では、5教科総合点で合否を決する高校入試の仕組みが有効に働いている以上、国語・数学・英語に絞って受験勉強進めるわけにはいきませんが、幸か不幸か、能登地区においては、5教科総合点で合否を決する高校入試の仕組みはもはや作用していません。高校入試の時点で5教科総合では及ばずとも、数学・英語に時間を集中投下し、全国の進学校(金沢泉丘・金大附属など)に入学する同級生と同等の学力で高校生活をスタートできるのです。

5教科に満遍なく時間を振り分けるのではなく、とことん数学の図形問題に慣れ親しみ、英語の語彙力を強化することで、模試の偏差値だけでは表しきれない貯金をつくることができます。その貯金を元手にして、大学受験で全国の進学校と遜色のない結果を出すことが可能です。理科(理系の生徒)・社会(文系の生徒)は高3からがんばってください。理科社会はそこからで間に合います!

高校入試は数・英でいける高校に行く。

形骸化した高校入試を逆手にとって、英語・数学を圧倒的に強くするメリットをもう少しわかりやすい仕方でお伝えしましょう。

SさんとTさんは、ともに高校入試で300点をとって高校生になりました。300点ですから、七尾高校の真ん中よりもちょっと上で高校生活をスタートすることになります。金沢学区なら桜丘のボーダーラインでしょう。さて、このSさんとTさんは、300点の取り方が全く異なります。Tさんは、理科社会の受験勉強は正直、しませんでした。そのかわり、数学・英語は全国の公立入試の問題を解きまくり、一部難関私立高校の入試問題にもチャレンジしていたので、8割をとることができました。

高校生になり3ヶ月が経ち、7月になりました。いよいよ初めての全国模試です。ただし、前述したように、模試は国数英の3教科で行われます。結果、Sさんの学年順位は160番になりました。このままでは行ける国公立大などありません。一方、Tさんは5番になりました。七尾高校のtop10に入り、夏休み前の面談では担任の先生からも難関大も狙うように勧められました。

SさんとTさんの学力差は、5教科総合の高校入試では目立たなかったのですが、実は、はっきりと存在していたのです。Sさんは理科・社会で稼いで全体で6割を得点したものの、国数英3教科の得点率は46%です。Tさんは全体では6割の得点ですが、国数英3教科の得点率は73%です。これが金沢学区も加味してどれだけの学力差に相当するかを下の表から確認してみましょう。

Sさんの43%という得点率では、いわゆる大学進学に対応する普通科高校のボーダーラインを超えられません。Tさんの73%はどうですか?泉丘のボーダーラインとなる70%を上回っています。ですから、高校入試では同じラインでスタートしているようにみえた両者の間には、方や県立トップレベルに混じって遜色ない学力レベルと、方や大学進学を目指すのに危険な状態の学力レベルという開きがあったのです。

Tさんタイプ(数英充実型)の中3生と保護者様へ。

5教科を満遍なく成績をあげるなんて時間の無駄使いをやめて、数学・英語の学力を徹底的に伸ばしましょう。習熟度によっては、高校内容の先取り学習にも対応します(▶︎医進コース)。能登地区から難関大学・難関学部への現役合格を目指しましょう。

Sさんタイプ(数英不安型)の中3生と保護者様へ。その1。

この状況を打破せねば、高校になってから再浮上するのは正直厳しいです。5教科の総合得点でごまかせる高校入試の先をしっかり考えましょう。石川県総合模試で(数学+英語)✖️2倍した得点でいける普通科高校を受験されることを勧めます。どうしても七尾高校に行きたいのなら、総合得点240点はほしいので、数学と英語で120点程度の基礎学力を目安にしてください。数学と英語で120点未満であれば、羽咋高校や鵬特進、もしくは地元の普通科への進学をお勧めします。数学と英語で120点とれなくても七尾高校の合格者最低点は超えられますが、能登地区で一番進度が早く、課題も多い高校で浮上するのは至難の技といえるでしょう。結果的には1ランク落とした高校に進んだほうが、自分の弱点と向き合う時間と余裕を確保しやすくなります。

Sさんタイプ(数英不安型)の中3生と保護者様へ。その2。

数学と英語の2教科でボーダーラインの半分の得点できるような力をつける!!という選択をされるのであれば、ぜひ一度ご相談ください。高校に入る前なら、修正するための時間はまだありますし、実際に高校に入ってから数英で力をつけた先輩たちも多数います(下段参照)。

見事に下克上した先輩たち。

ここまでお読みいただくと、結局もともと偏差値60くらいあった生徒にしかチャンスはないんでしょ?という声も聞こえてきそうです。もちろん、もともと学年上位だった生徒さんもいらっしゃいます。が、以下に示すとおり、七予備に来て目の色が変わり、大きく人生プランが変わった先輩たちもたくさんいます。その一例を下に示します。

事例1
中3:石川高専不合格→
東北大学農学部に現役合格
在籍:高1、4月〜

事例2
中3:第1回石川県総合模試数学偏差値48→
大阪大学院に現役合格
在籍:中2、4月〜

事例3
中3:七尾高校不合格→
防衛大学校に現役合格
在籍:高2、4月〜

事例4
中2:七尾東部中70番台→
七尾高校学年20番台。数学は1桁。
在籍:中2、11月〜

もとから上位10%に入る学力があったかではなく、上位10%を本気で目指す意思と、そうした意思を育てる環境の影響は大きいのです。

七尾高校を目指す生徒さんと保護者さんへ・・・

七尾高校に「合」「格」しよう。

能登半島にたくさんの子供がいて、その中で数少ない七尾高校の座席を競争していた時代はもう戻ってきません。驚くことに、七尾高校の座席数は、昭和30年代生まれの方が通っていらっしゃった頃から令和2年まで変わらなかったのです。少子化と学区制の廃止(平成17年度)により、能登地区や七尾市からも成績上位者が金沢地区の進学校へ進学するようになり、七尾高校は高い学力をもつ受験生を以前ほど獲得できなくなりました。

それでも、七尾高校は、能登地区からエリート(医者や政治家)を育成するという社会的要請に応えるべく奮戦しています。加賀地区における小松高校、金沢地区における金沢泉丘高校、能登地区における七尾高校はそれぞれの地域社会における人財育成の点で、同じレベルの社会的意義を背負っています。ですから、七尾高校は全国で勝負するためのカリキュラムを組むのです(グループA/Bへの合格者を育成しなければならない)。それが大部分の生徒の学力事情にあっていない可能性があっても。

例えば、七尾高校は数学で「FocusGold」(啓林館)を採用しています。正直、「FocusGold」は標準的な七尾高校生の手に余る代物です。2、30年前なら考えられなかった低い学力レベルの生徒に合わせて教材を簡易化するのは簡単でしょうが、それでは上位陣を全国レベル(グループA/Bレベル)で勝負させられません。明治から令和まで一貫して、七尾高校は能登地区のトップ校としての社会的役割に応えようとしています。

そこで、肝心の七尾高校生ですが、こうした高校の想いとmeetできている生徒(グループA/Bに求められる数学・英語の偏差値63をクリアして七尾高校に入学する生徒)は、、、学年の3割弱でしょうか・・・。

合格者最低点数をクリアすれば、七尾高校生の制服に袖を通すことになります。ただその一方、「合格」とは、「格」に「合う」と書きます。そもそも七尾高校が入学者に求めているレベルに達さないまま、少子化と学区制廃止の結果、合格者最低点数をクリアしてしまっている生徒が相当数混在しているという認識はもっておく必要があります。

七尾高校が育成したい人財としての基礎学力を持たずに入学した生徒さんやその保護者さんから、「学力に見合わない課題が多い」「中位以下は面倒見が悪い」というような愚痴を聞くこともあるのですが、自己(や子供)の怠慢の責を高校に向けるなど、情けのない話です。そもそも、「七尾高校に受かればなんとかなる」というお花畑のような前提そのものがおかしいのです。最低限二水高校にも達さない学力レベルで高校生になっているのに、進学先の高校に「進学校」の成果を期待するのは的外れというものです。簡単なはなし、たとえ募集定員が2クラス80名でも、あなた(お子さん)は七尾高校に受かりますか?少なくとも高校卒業時にそのレベルにないと金沢大学にはいけませんし、そのレベルにもない生徒にあわせた学校運営を七尾高校に期待するほうがお門違いというものです。グループDやグループEレベルへの進学を丁寧にサポートしてくれる高校は他に存在しますので、そもそも高校の選択からしてずれているわけです。確かに、七尾高校は入りやすくなりました。だからといって、入れるんだから入ってしまえばいい、くらいに考えて高校を選ぶのは、お勧めしません。

話を戻しますが、七尾高校は学年の3割の「合格」者と、「格落ち」の7割の生徒(少子化と学区制廃止により七尾高校生になった生徒)で構成されているという現実を念頭に置き、七尾高校の「格」に「合」う高校生になれるように、ここからの300日弱、己を磨いててください。それが、実りのある高校生活につながります。

鵬高校アドバンスコースという選択肢・・・

ハッキリいって、狙い目です・・・

少しコマーシャルっぽくなってしまうのを先に謝っときます。 現在、七尾予備校代表熊野は、鵬学園高校の評議員を拝命しており、今後の七尾市内における高等教育のあり方として、鵬学園がR5年に新設する”アドバンスコース”に期待しています。また、アドバンスコースのアドバイザーも重ねて拝命しておりますので、鵬学園アドバンスコースが七尾高校と共に能登の人財を育てていけるようにさまざまな形でサポートも行っております。贔屓目もある発言にはなりますが、鵬アドバンスは今が”買い”です。

① アドバンス限定の奨学金もらえます。

アドバンスコースは、一か月あたり1万7千円の奨学金が給付されます。年間20万円弱ですので、東進を受講する場合も、だいぶ家計的に助かりますよね。正直このおいしい制度も、いつまで続くか分かりません。つまり”アドバンスコース”が実績を出せば出すほど、アドバンスコースのブランド力が高くなるので、奨学金が少なくなってもアドバンスに入学したい生徒が増えることでしょう。1期生が大学受験で結果を出すまではこの奨学金制度は続くでしょうから、家計的にも「七尾高校+塾代」が現実的でないなら「授業料免除+奨学金+模試代金などを無料」としている鵬学園アドバンスコースも一考の余地ありですね。

② タイパ重視なら、公立よりもアドバンス。

アドバンスコースは、高校2年で高校数学を学びおえる高速学習が売りです。 この高速学習を実現するために、1年生から数学の授業が七尾高校より週あたり2~3コマ多くなっていますし、毎週末に週テストをすることで、早い進度に対応する演習量を確保しています。高校2年生の必須アイテムである”定石演習”に参加するにあたり、七尾高校に通っている生徒は東進の授業を使って4ヶ月ほど七尾高校を先取りしなければならないのに対し、アドバンス生は高校の授業スピードについていけば、無理なく高校2年生の7月から数IA IIBCを全て演習することができます(七尾高校の場合、高2期末考査でやっと全範囲終了) 。また、定石演習期間中(7月・8月・9月)は1日5時間から6時間ほどの演習時間を必要としますが、 午前中に高校の補習+午後から部活ですと、結局夜の2〜3時間しか演習が進まず、コストパフォーマンスが低くなってしまう事例もあります。

ココが勝負処!! というタイミングでは、当校と鵬学園アドバンスコースの各教科担当ならびに担任の先生と連絡を密にし、 当事者である生徒たちが 一番無理なく、効率よく、頑張れるスタイルを調整するシステムが構築されていますので、高校から与えられる課題・宿題と塾でおこなう演習が、結局は生徒の負担になってしまうと言うロスを極力減らすことができます。

また、模擬試験も効果的な利活用も軽視できません。 受験回数や受験後のフォローを吟味しなければ、模試は高校生にとっての負担になりかねません。鵬学園アドバンスコースでは東進模試を計画的に受験していきますし、東進模試は七尾高校で受験する一般的な模試と違って、解説授業があります。解説を受講した上での答案再提出などのフォローアップまで行う高校はそうは多くはないでしょう。少なくとも、石川県には存在しません。

③ 伝説の数学鉄人の指導を受けられる!!

アドバンスコースには、いわゆるドラゴン桜の柳鉄之介的な伝説の数学鉄人がいます(ドラマの柳先生のように竹刀を振り回したりはしませんよw)。ラサール会日高ゼミの日高邦郎師です。これまで国公立医学科に250名を超える生徒を合格させてきた、北陸随一の数学哲人です。師の創作する問題は、なんと「東進」の模試にも採用されています。そんな鉄人が、アドバンス生を直接指導したり、またアドバンスを担当する教員に定期テストの問題設計や課題設計をアドバイスするわけです。めちゃくちゃすごいことですよ。うらやましい。

以上の点から、同じ能力値を持った子であれば、鵬学園アドバンスコースに進学して”東進”を使い倒すことで、自分の可能性に最大限挑戦できるチャンスが広がる可能性があります。

最後に・・・

・・・ええっと、東進、通ったほうがいい・・・?

石川県総合模試で偏差値50あれば七尾高校の合格者最低点を上回る事は可能ですが、七尾高校に「合格」するライン=石川県総合模試で英数偏差値63を超えるための刺激や環境が必要であれば、ぜひ東進ならびに七予備を試してください。また、鵬学園アドバンスコースの合格ラインは偏差値60を目安にしており、その配点は数学200点、英語150点、国語100点、理科もしくは社会の高得点1教科を50点の計500点満点で、大学受験への基礎力を反映する形式となっています。数学・英語で大学受験の基礎をつくるうえでも、進学先にかかわらず鵬学園アドバンスコースに合格する力をつけて、高校というフェーズへ進みましょう。

結果として七尾高校にふりまわされる3年間を送るのか?
七尾高校の想定する学力層になって入学し、充実した3年間を送るのか?

夏からの300日の過ごし方で、人生は大きく変わります。コロナ渦により、オンラインでの学習スタイルも浸透しました。すべてをオンラインに委ねることはお勧めしませんが、オンラインの塾も増えており、都市部の一流の授業を受講できるようにもなりました。七尾予備校では、教室での対面指導と東進中学NETの授業を組み合わせております。泉丘高校・金大附属高校の生徒さんや珠洲市・能登町などの遠方の中学生・高校生も利用しています。お気軽にご相談ください。

以下に、現在の学習環境を変更する必要があるかどうかを考える際のチェックポイントを3つほどあげておきます。
<チェックポイント1>
新学習指導要領になり、<英語><数学><理科>でこれまで高校内容だったものが中学生の学習範囲に入ってきました。こうした科目に関して、高校範囲を教えられる教科力と環境のある塾を選択するのがベターです。

<チェックポイント2>
また、特に<英語>は中学時代の基礎の徹底が高校入ってから、良い意味でも悪い意味でも効く教科ですので、文法だけでなく、リーディング・リスニング・ライティングの指導を大学受験レベルで指導できる教科力と環境のある塾を選択するのがベターです。

<チェックポイント3>
全体的にここまで<英語><数学>の重要性を強調して書いてきましたが、すべての学問の基礎はもちろん日本語です。母語である日本語で、論理をつかみ取り、論理的に相手に伝えるトレーニングは、定期的に行っていますか? 七予備中学部の夏期講習では宗慶二先生の現代文トレーニングに取り組んでいます。全20回で添削指導もついています。論理的に筆者の考えを要約したり、自身の考えを採点者に伝えるトレーニングを通して、根本的な学ぶ力を養成します。宗先生ってどんな先生?って気になった方は コチラ

2023夏期講習についてはコチラよりご覧いただけます。
2022冬期講習についてはコチラよりご覧いただけます。