第3回石川県総合模試が返却されました。

9月18日に実施された第3回石川県総合模試。受験生にとっても、われわれ塾サイドとしても、生徒の夏休みの取り組みが反映されていることを願う、注目度の高い模試でした。

結果はというと、平均点が231点😅。
激ムズだった今春の石川県の公立入試は合格者平均点が235点でしたが、その入試よりも第3回石川県総合模試はさらに難化したことになります。
(石川県総合模試の受験者の学力層は各中学校全体の学力層と比べると1科目4~5点程度高くなるので、第3回石川県総合模試を学校で実施したら平均点は200点前後となります)実際、第3回模試の成績返却を受けての教育相談もありました。中学校の定期テストで普段とっている点数からすると、100点どころか、150点以上ダウンしてもおかしくはないでしょう。

模試の点数そのものに一喜一憂することはありませんが、泉丘・金附という進学校に進む同級生との学力差を受け止め、高校入試期間の学習態度や学習環境を真剣に考えるきっかけにしていただけたらよいのではないでしょうか。加えて、石川県という枠を飛び越えて、全国の進学校に進む同級生との相対的な距離感を体感してほしいとの願いから、今月末には「全国中学生統一テスト」を七尾市で開催しますので、ぜひチャレンジしてください。
中学生統一テストについての記事はこちらからご覧いだだけます。

スキージャンプ台の「数学」。
階段の「英語」。
得点分布からわかる違いとは・・・

第3回石川県総合模試の平均点は英語40.3点(5教科で1番低い)、数学43,3点(5教科で2番目に低い)でした。平均点だけみると、どちらも「難しいね」ということになるのですが、難易度の高い「数学」・「英語」ではその得点分布がだいぶ変わります。

平均点が43点と低い数学では、全体の25%以上の生徒が45点~55点に集まっています。55点以上の生徒は、スキーのジャンプ台のように加速度的に減少します。80点以上は皆無です(1%未満)。

受験者の4人に1人が45-55点の10点の範囲に収まる。80点以上はわずか0.5%。

一方、最も難しかった平均40点の英語では、「最頻値」の階級が25~35点となっており、数学とくらべてもだいぶ低くなりますが、平均点は「40点」を超えています。現実は「平均点くらいの人が一番多そう」というイメージに反しているのです。ちょうど真ん中の順位である「中央値」(今回は1400番あたりの生徒)は35~40点に位置しており、平均点は40点を少し超えたところになっています。これは、英語がいかに残酷で格差のある教科であるかを物語っています。多くの生徒が平均すらとれないのです。その一方で、高難度の試験でも、しっかり対応できる人が数学に比べれば相当数いるということにもなります。55点以上の生徒は、まるで階段のように漸減します。80点以上の生徒も2%以上存在しています。

つまり、平均点だけ見ると、平均40点ほどの難しいテストであっても、数学と英語では全く違う得点分布になっており、高得点者の分布図は、数学はスキーのジャンプ台を、英語は階段をえがくということになります。そして、そこから導かれる結論は・・・

「数学はみんなができなくても、英語はかならずできる人がいる」です。

数学・英語の得点分布率

得点率数学(%)英語(%)
~20%10%14%
20%~40%30%42%
40%~50%25%16%
50%~60%23%13%
60%~70%9%8%
70%~80%2%5%
80%~なし2%
得点率20~60%に数学は8割が分布するが、英語は7割が分布。得点率70%upは英語の方が多い。

これが「英語のアドバンテージ(先行利益)」です。このアドバンテージは、大学受験のステージにそのまま引き継がれます。(もちろん、借金もすべて引き継がれます。)

英語にフライングはありません。
トップ集団は今日も進んでいます。

中2で英検準2級取得という早熟タイプでも、今回の模試で60点未満だった方は、すでにアドバンテージを失いかけています。このアドバンテージを完全に食い潰さないうちに、高校受験をよい機会とし、今一度エンジンを回していきましょう。部活もなく受験勉強に集中できるイマだからこそ、英検2級取得に向けて、語彙やリスニングの強化を戦略的に進めることが可能です。英語だけでも、高校生クイズに出場するような全国の名門進学校の入試問題にチャレンジしてみるのも、いい練習になると思います。(宣伝っぽくなりますが、エキゼミ医進クラスの英語はまさにそういう授業です。楽しいですよ。)

エキゼミは才能豊かな生徒さんが、学校での指導スピードの制限を受けることなく、英語の高速道路を突っ走ってほしい!!との願いをこめて、英検に積極期に取り組んでいます。次回は、1月で高校入試と近いですが、そんなの低倍率の能登地区なら関係ないですよね。高校入試が形骸化していることを逆手にとって、大学受験との境目など存在しない「英語」に対して、貪欲に取り組んでほしいです。

エキゼミは英検準会場です。エキゼミの英検へのとりくみはこちらからご覧いただけます。